JAXA -宇宙航空研究開発機構-

宇宙航空研究開発機構
追跡ネットワーク技術センター

事業概要

追跡ネットワークシステム

  • 追跡ネットワークシステムとは、国内外に設置した地上局のアンテナを人工衛星や探査機の方向に向けて動かし、無線(電波)で通信することにより、人工衛星や探査機の状態把握のための情報を受信したり、必要に応じて指令を送信するシステムです。
  • 地上局で受信した地球観測衛星、技術試験衛星、天文衛星、月・惑星探査機などの様々な観測、実験データは筑波宇宙センターの追跡管制棟にある追跡中央管制室や衛星管制室へ送られ、データを基に様々な解析が行われています。
  • 追跡中央管制室を中心に国内外の地上局、その他衛星管制室は、通信ネットワークで結ばれ、追跡管制ネットワークを構成しています。
  • 地上局のアンテナで人工衛星を確実に捕捉するためには、人工衛星の軌道管理(軌道決定・軌道予測)が必要です。追跡ネットワーク技術センターでは、軌道力学システムによって、主に高度300~40,000kmの人工衛星を対象とした軌道管理を行っています。
  • 追跡ネットワーク技術センターでは、「追跡ネットワークシステム」、「軌道力学システム」を筑波宇宙センターに設置し、24時間体制で運用をしています。

新たな地上局の整備

Ka帯受信システム

Ka帯アンテナKa帯受信アンテナ

人工衛星などのデータ送受信に利用する電波の周波数は、S帯(2GHz帯)、X帯(8GHz帯)、Ka帯(26GHz帯)などに分類され、S帯<X帯<Ka帯の順にデータ伝送を高速に行うことができます。これからの地球観測衛星の観測データ大容量化に伴い、データ伝送の高速化などに対応したKa帯(26GHz帯)の受信用システムを新規に整備しています。

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